鉄道模型の塗装のコツ

鉄道模型を塗る

鉄道模型を趣味にしている人にとって、塗装は大きな楽しみといっても過言ではないでしょう。無塗装で販売されている鉄道模型に自分で好きな色を塗るといった以外に、すでに色が付いている場合でも自分の希望通りに色を変えたいと考える人は少なくありません。しかしこの時に問題となることが、なかなか上手に塗れないという点が挙げられます。見栄え良く塗るにはコツが必要であり、そのコツを理解することで納得のいく塗装が可能となるのです。

まず頭に入れておくべきことは、模型を塗るのに欠かせない塗料として、ラッカー、エナメル、アクリル3種類に大きく分類できます。ラッカー系の塗料はそれ以外の上に重ねてはいけないということです。その理由として、ラッカー系の塗料の溶剤が他の塗料を溶かしてしまうことで、にじんでしまう原因となってしまうからです。初心者でも使いやすい塗料として、エナメル塗料が挙げられます。エナメル塗料はのびや発色が良く、初心者であっても使い勝手が良いといえますが、溶剤がプラスチックを侵してしまうことで強度が落ちる可能性があるため、可動部などはできる限り避けた方が無難だといえます。

今ではエアブラシが一般的になっていますが、広範囲に塗るには手間がかかってしまい、あまり向かないというデメリットがあります。その点アクリル塗料は初心者にも塗りやすく、水性のためにおいもきつくなく、毒性が低いと様々なメリットが挙げられるのです。

塗るという作業以外にも、楽しみの1つが磨き上げです。自分で塗った鉄道模型を磨くことで、次第に出てくる艶に喜びを感じる人は少なくありません。明暗を出すための作業として、墨入れをすることでリアリティーを出すことが可能となります。影を作ることで明暗をはっきりとさせる効果があり、ひと手間の工夫で模型を良く見せることができるのです。