グリーンマックスは自作をテーマにした鉄道模型メーカー

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日本の鉄道模型メーカーの中でもグリーンマックスは老舗として知られています。鉄道模型はその多くが購入してすぐに走らせることができるようになっていますが、グリーンマックスはプラモデルのように自分で車体を組み立て、塗装も行う必要がある製品を多く扱っているのが特徴です。これは製造コストを低く抑える実利的な理由と、鉄道模型の愛好者に自分で作る喜びを知ってもらおうとする考え方が根底にあります。買った物をすぐに走らせるのは非常に手軽な反面、自分の手で作り上げたという達成感がありません。
その点、グリーンマックスの製品は車体を自分で組み立てるようになっているので手間がかかりますが、完成した時の喜びは非常に大きなものとなります。

自分で車体を組み立てる作業に慣れると改造も容易になるので、リアルな質感を模型車両に持たせることが可能です。自分なりの工夫を施すことで不具合を解消し、本物の車両と比べてもそん色のない仕上がりにすることも難しくありません。また、グリーンマックスはストラクチャーの種類が豊富なメーカーとしても知られています。

鉄道模型のジオラマに使う建物や樹木などを意味するストラクチャーは種類が多いほどリアルな情景を作るのに便利です。グリーンマックスは昭和30年代から50年代頃に多く建てられたデザインの建物を基にしたストラクチャーを多数扱っているので、日本の一般的な街並みを再現するのに最適と言っても過言ではありません。

時代の流れと共にグリーンマックスも組み立て済みや塗装済みの製品を多く扱うようになりました。
それでもグリーンマックスは自作の模型車両メーカーの代名詞であり、現在に至るまで鉄道模型の愛好者に親しまれています。